毎年1月30日は「世界NTDデー(World NTD Day)」です。
顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases:NTDs)への理解を深め、その制圧に向けた行動を促すことを目的に、世界各地でさまざまな取り組みが行われています。
このたび、2026年1月30日の世界NTDデーにあわせて、皮膚に関連する顧みられない熱帯病(Skin NTDs)をテーマとした国際ウェビナーが開催されます。本ウェビナーには、クローバーヘルス・インターナショナル理事長の四津里英が登壇します。
Skin NTDsは「熱帯地域だけの問題」ではありません
皮膚に症状が現れるNTDs(Skin NTDs)は、身体的な苦痛に加え、外見の変化によって患者の尊厳や社会生活に深刻な影響を及ぼします。
近年では、国際的な人の移動(移住)や気候変動の影響により、Skin NTDsは熱帯地域に限られた問題ではなくなりつつあります。
温帯地域や先進国においても報告例が増えており、日本を含むすべての国・地域に関わる課題として捉える必要があります。
世界NTDデーとは
顧みられない熱帯病(NTDs)は、主に熱帯・亜熱帯地域で流行し、世界で10億人以上が影響を受けているとされる疾患群です。
医療体制や社会的支援が十分に行き届かない地域で発生することが多く、診断・治療の遅れだけでなく、偏見や差別といった社会的問題を伴うことも少なくありません。
世界保健機関(WHO)は2020年より、毎年1月30日を「世界NTDデー」と定め、NTDsへの関心喚起と国際的な連携強化を呼びかけています。
国際ウェビナーについて
本ウェビナーでは、世界各地の専門家が登壇し、以下のようなテーマについて議論が行われます。
日本における皮膚NTDsの事例
欧州・中南米などでのSkin NTDsの現状
移住や都市化が皮膚疾患に与える影響
気候変動とSkin NTDsの関連
WHO総会で採択された「皮膚疾患をグローバルな公衆衛生上の優先課題とする決議(WHA78.15)」を踏まえた今後の取り組み
クローバーヘルス・インターナショナル理事長の四津里英は、「Buruli Ulcer in Japan(日本におけるブルーリ潰瘍)」をテーマに発表を行い、日本国内の事例を国際的な議論の場で共有します。
【ウェビナー概要】
名称:Skin-NTDs beyond the tropics:From Migration to Climate Change on skin health
日時:2026年1月30日(金)23:00〜翌1:00(日本時間)※14:00〜16:00(GMT)
形式:オンライン(Zoom)
主催:NTD NGO Network(NNN)Skin Cross-Cutting Group
共催:International League of Dermatological Societies(ILDS)ほか
参加登録(Zoom):https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_2Jx24P9qSRS8S8VliJ7AsQ#/registration
クローバーヘルス・インターナショナルの取り組み
クローバーヘルス・インターナショナルは、「医療の手が行き届かないところに、医療を届ける」ことを使命に、顧みられない熱帯病(NTDs)をはじめとする疾患への取り組みを行っています。
医療者と技術者が連携し、デジタル技術を活用した診療支援や人材育成を通じて、早期診断・早期治療、そして患者の尊厳を守る医療の実現を目指しています。
皆様のお力をお貸し下さい
NTDsは通常、低所得国および中所得国の公衆衛生上の問題とみなされており、また皮膚病は多くの場合生命を奪う疾患ではないため、先進国ではほとんど注目されておらず、支援を受けられていないのが現状です。先進国では既に治療法が確立しているにも関わらず、未だ多くの罹患者がNTDsで苦しんでおり、同時に皮膚病は病変が視覚できるため、謂れのない偏見や差別を生涯に渡って受けていることも事実です。
クローバーヘルス・インターナショナルは、「顧みられない熱帯病」など開発途上国に蔓延する感染症に罹った患者の早期診断・早期治療を目標に掲げ、発展途上国でも診療管理や遠隔診療に利用のできるスマートフォンのアプリケーションを開発し、データ収集や研究に努めてきました。
令和5年6月現在、コートジボワール、ガーナの協力により、2,197名 3,486件の診療経過情報を集める事が出来ています。その多くが、後遺症発症前の早期診断の段階で治療導入ができた症例になります。
患者さん一人一人が疾病を克服し、元の生活に戻ることができ、疾病の為に失われそうになっていた様々な人生を取り戻すことが出来て、はじめてその疾患を根絶することができたといえます。我々の開発しているシステムは、大きな枠組みの疾病対策の中では見過ごされがちな、一人一人の幸福を取り戻すことを最終的な到達目標としています。


